2010年12月22日水曜日

【台湾旅行記】台南編5-マーボーさんの素敵なお家

今回の台湾旅行、特に台南、この場所との出会いが旅を一層楽しくしてくれた、と言ってもいい。
前回の神農街を散歩中、奥の奥まで迷いこんだ私達。気がつけば街はずれまで行ってしまい、Uターンして戻ろうかと思ったところ嫁が赤い提灯を見つける。
明らかにそれは個人の家風だったが、構わずにズンズンと入っていくと表には表札らしきポスターが飾ってあった。きっとココなんかあるはず!興味深々で窓越しに覗くと、家族らしき人が食卓を囲んでおり、壁面を見渡すと素敵な写真が沢山飾ってあった。
私達に気付いた家人が玄関に寄って来るが相手は英語もダメで全く言葉が通じず、しかしどうしても中が見たくなった嫁はズーズーしくもカタコト中国語で「ちょっと見せてくれますか」と言ってみた。
すると食事を中断し、全員が「どうぞ、どうど」ともてなす感じ。
え、まじでいいんすか、なんていい人たちなんだろう!言ってみるもんだ。
早速入れてもらい見渡すと、まぁ!素敵なリビング!気になった写真もお洒落に展示してありそしてそこには「旅人」の文字が。旅好きな人の写真なのかしら。ココはギャラリーの様なところですか?と聞いてみる。すると全員が台湾語でわーにゃーわーと一斉に返してくる。どうも家主さんがいるみたいな事を言ってるんだが彼は今忙しいとか。どうにか話していると見るからに人の良さそうなメガネ男子の馬伯桑(マーボーさん)がニコニコして帰ってきた。
「すみません、ちょっと気になったもので・・・」と私達。
するとまた言葉通じず、でも自由に中見て見てと言ってくる。あらまこんなにウェルカムな感じでいいのかしら?(とことん台湾の人は人が良すぎる!)
部屋を見せてもらうと素敵な寝室キッチンまで案内してくれ通路にも可愛らしいインテリアん?ちょっと待てよ。さっきの写真の「旅人」の文字そして、住むとこ必要?って的な文字、ってことはもしやココ泊まれる的な?!
「ここってもしかして泊まれるんですか?」と聞くと
「はいできます。ここ僕の家」
「この人(他の人達を指差して)今日泊まる、民宿」

うっそーーーんまじでーーー♪
台南もすごく気に入ったし、どうしても泊まりたくなり次の日に鹿港へ行くのは辞め、明日ここに泊まりたいと話す。あいにく2部屋しかない部屋は当然一杯、しかしすんご~~~いいい人で、リーディングルームでいいならばと、OKしてくれた、しかもお値段まで安く!

↓次の日用意してくれた部屋。十分すぎます。ふかふか布団にタオルまで用意してくれた。いい人すぎる。しかも笑、昨日のうちにマーボーさん、英語の話せる幼馴染を忙しいのにわざわざ呼んでくれて何時に来るかもわからない私達がやってくるのを二人してじーーーっと待っていたのだ笑。とことんいい人、可愛すぎる。
出来てまだ1年になってない宿、ほぼ台湾人しか泊まらないのだが、以前もこうして迷い込んだ外国人がいたのかその時も彼女が急きょ呼ばれたらしい。日本からはきっと私らがはじめて。
居心地良すぎてすっかりくつろぐ自分達。何もかも素敵ですね、デザインも。と言うと、彼はずっとデザインのお仕事をしていたそう。なんて偶然、ますます親近感が湧く。部屋の一つはマーボーさんの部屋で、ここでいろいろな仕事をしたり、イメージの作品を作ったりの事務所になっている(壁の写真は全部マーボーさんが撮ったもの。素敵です)もともとここは彼のおばあちゃんの家だそう。ここで9歳まで過ごした後、台北に移り住み大人になって台北でデザインの仕事をしていたが、作品を作りながらのんびりな生活が送りたい理由もあって、再びここに戻ってきたそうだ。家屋に行く手前の入口に文字が刻まれたしぶ~い石の門があるのだが、40年前までは縫製工場だったそう。離れにはまだおばあちゃんも元気に住んでます。
(なんかマーボーさんのライフスタイル嫁が密かに目標としてるのとまるでおんなじ♪今地味に頑張ってる手仕事の工房なんかがあって、それが軒先にひっそり置いてあったりして、1日数組だけ泊められる小さな宿。うらやましすぎる!!うちの場合呑み屋もつきます)

さて夕食。マーボーさんに教えてもらった、というか安くてうまい食堂知ってますか?と聞いただけなのにわざわざ連れて行ってくれ、さらに!料理をいろいろ説明してくれた挙句に!店員さんにずえーーーーんぶ注文してくれそして去っていった...どこまで人がいいんだ!!!親切すぎる!排骨飯と空芯菜のそぼろがけ台南ではポピュラーな炒め物のオムレツみたいなやつ。それとこの店「水餃子」がめためた旨い。10個以上から何個までも頼めるので大人注文してみた。手作りのらー油がすごくおいしいその他、この店名物の腸のスープなどもいただき、満腹満足。この店はどの料理もお世辞抜きに美味しかった。さすが地元っ子に聞く店は美味しいね!
というか、マーボーさん、夜に打ち合わせで出かけるとか言ってたのに、遅刻してまで見ず知らずの私達になんて親切!いい人すぎるよ。